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ある夏休みの話 [雑談]

ある夏休みの出来事です。
一人の少女が学校で取り組んでいる
夏休みの宿題をグループでしていました。
課題は何教科もありましたが
彼女は自分の力量に合わせて
たんたんと、課題をこなしていっていたので
学校の先生たちも、これは良いものが
出来上がると期待していました。

夏休みも1週間を過ぎたある日
突然、本当に突然に彼女は
都合で転校してしまいました。

先生たちはこの状況に慌てふためきましたが
一人の少年に白羽の矢が立ちました。
その彼は嫌だいやだと言いつつも
結局課題を承諾しました。

交代後、彼は少女の課題を
どんなふうにやっていたかを
見直していたようです。
そして彼は自分のグループを作りました。
課題に取り組んでいた
彼女のグループを排除して・・・

いざ、手つかずの課題になると
彼は好きな教科にしか興味を
示しませんでした。

夏休みも半分を過ぎ、夏休みももう少しです。
テストが行われましたが結果は
みんなが不満でした。
「全然課題が進んでいないじゃないか!!」
「今まで何をやっていたんだ!!」
「不合格」と横断幕が掲げられたこともありました。

彼は焦りだしました。
ですがみんなが不満なのは
グループのメンバーが悪いのだと決めつけ
彼はグループのメンバーを入れ替えます。

入れ替えたメンバーには彼の苦手教科の
担当を与えました。
ところが、なんとこともあろうに
1日、たった1日だけでメンバーは
使えない奴と決めつけられてしまいます。
メンバーは怒ります。
「ちゃんと指示出さないくせにこっちのせいにするなよ」
「今まで放置してきたくせに、たった1日のオレのせいか?」
「この分野オレの分野じゃねーよ!!」
もう内からも外からもこのグループはバラバラです。

加えて言うなら、グループのリーダーも
「新しいメンバーが機能しなかった」そうです。

この混乱状態の彼のグループは
苦手教科を仕上げきることができるでしょうか。
遠く離れた地にいても
転校した彼女は今でも課題が気になっているようです。

この時、夏休み終了まであと2日です。
提出する課題は合格をもらえるのでしょうか。
いえ、課題は提出することすらできるのでしょうか。

ある夏休みのお話でした。







タグ:作り話
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ヤレヤレだぜ9

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